出資の目的と背景

エマルションフローテクノロジーズ社は、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構（JAEA）発のスタートアップ企業で、約30年間に積み重ねられた研究結果をもとに使用済み核燃料の元素分離技術として開発された新しい溶媒抽出技術「エマルションフロー」を活用してレアメタルのリサイクルにチャレンジしています。この技術により、溶媒抽出に必要な混合・静置・分離の3つの工程を単純な送液と混合により実現する高効率化に成功し、従来技術では困難であった小規模なレアメタルリサイクルの事業化に商機を見い出しつつあります。

国内産出量が限られる日本では、ほぼ全てのレアメタルを輸入に依存している状況であり、限りある資源を再利用する循環型経済の形成が急務ななかで、その担い手の呼び込みにエマルションフローテクノロジーズ社の貢献が期待されます。また、持続可能な開発目標（SDGs）の観点からも、目標12「つくる責任、つかう責任」の面で、サステイナブルな生産消費形態の確保に資するものと考えられます。

当社は、エマルションフローテクノロジーズ社の独自性の高い技術と、レアメタルをリサイクルできる環境を築き上げるという社会的意義に注目し、新株の引受に応じました。

（エマルションフローテクノロジーズ社概要）

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