ここから本文になります。
2022年7月15日
岡三証券株式会社
JICA(国際協力機構)が発行する「ピースビルディングボンド」
(平和構築債)の引受について
当社はこのたび、独立行政法人国際協力機構(JICA)が発行する第67回国際協力機構債券「ピースビルディングボンド」の共同主幹事を務めましたので、下記のとおりお知らせいたします。
当社では今後も、このような社会的課題に対応するプロジェクトや活動への支援を目的とした資金調達手段であるソーシャルボンドをはじめとしたSDGs債の販売など、事業活動を通じた社会貢献に取り組んでまいります。
記
JICAは「人間の安全保障と質の高い成長の実現」を組織のミッションに掲げ、日本の政府開発援助(ODA)の中核を担う実施機関として、日本および国際経済社会の健全な発展に貢献する役割を担っています。
近年、世界で武力紛争が増加し、その多くは開発途上地域で発生しています。また、難民等の増大が受入国や地域にもたらす負担の増加に伴い新たな社会的対立の火種になることが懸念されています。JICAは従前から、開発途上地域で暴力的な紛争を発生・再発させない強靭な国・社会づくりや、難民・避難民と受入国の地元住民との平和的な共存に向けた支援などに取り組んでいますが、今般の世界的な平和の危機を踏まえ、平和な社会の実現に向けた取組みの強化を目的として、JICAとして初めてのピースビルディングボンドが発行されることとなりました。
本債券によって調達される資金は、紛争・内戦により影響を受けた、あるいは受けている様々な国・地域等に対する平和と安定や復興に資する有償資金協力事業に充当される予定です(但し、石炭火力発電事業への出融資は除かれます。)。
なお、本債券はソーシャルボンド(※1)の特性に従った債券です。JICAが発行するソーシャルボンドは第三者機関からセカンド・オピニオン(※2)を取得しており、また我が国の「SDGs実施指針改定版」においてSDGs達成に必要な資金を確保するためのファイナンスとして位置付けられています(※3)。
<第67回国際協力機構債券(20年)「ピースビルディングボンド」の概要>
発行体 | 独立行政法人 国際協力機構(JICA) |
---|---|
名称 | 第67回国際協力機構債券(20年)「ピースビルディングボンド」 |
年限 | 20年 |
発行総額 | 130億円 |
利率 | 0.91% |
発行価格 | 額面100円につき金100円 |
主幹事 | 大和証券(事務主幹事)、野村證券、みずほ証券、岡三証券 |
条件決定日 | 2022年7月15日 |
払込日(発行日) | 2022年7月22日 |
- 「ソーシャルボンド」は、社会的課題の解決に資する事業を資金使途とする債券で、国際資本市場協会(International Capital Market Association:ICMA)がその定義(社会的課題の解決に資する事業を対象とし、「資金使途」「事業評価・選定プロセス」「資金管理」「レポーティング」についての情報開示を要件とする)をソーシャルボンド原則(The Social Bond Principles)として公表している。
- セカンド・オピニオン発行者:株式会社日本総合研究所
- 内閣に設置された持続可能な開発目標(SDGs)推進本部(本部長:内閣総理大臣)が決定した「SDGs実施指針改定版(2019年12月20日、一部改訂)」においては「環境・社会・ガバナンスの要素を考慮するESG 金融やインパクトファイナンス、ソーシャルファイナンス、SDGsファイナンス等と呼ばれる経済的リターンのみならず社会貢献債としてのJICA債の発行など社会的リターンを考慮するファイナンスの拡大の加速化が、SDGs達成に向けた民間資金動員の上で重要である。」とされており、日本政府は、このための環境づくりに向けた施策を進めるとともに、民間企業の取組を後押しすることとなっている。
以 上
本件に関する報道機関からのお問い合わせは、企画部(広報03-3275-8248)までお願いいたします。